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韓国の福祉、もう少し努力すれば先進国水準

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.06.20 13:17
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車興奉(チャ・フンボン)韓国社会福祉協議会長(74)は「先進国を山の頂上とすれば韓国は7部稜線に立っている。峠を越えれば先進国に到達する地点」と述べた。27日に開催される「2016世界社会福祉大会」の常任組織委員長として韓国の福祉の現状をこのように診断した。車会長は国民年金管理公団理事長、保健福祉部長官、世界老年学会(IAGG)会長などを歴任した。2011年から韓国社会福祉協議会長を務めている。

--世界社会福祉大会とはどんな行事か。

 
「1928年に米ニューヨークで初めて開催され、88年ぶりに韓国では初めて開かれる世界最大規模の社会福祉行事だ。世界およそ80カ国から約3000人の社会福祉分野の学者と現場従事者が参加する。今回の大会で韓国の40年間の社会福祉発達経験を世界社会福祉関係者と共有する。韓国は世界で唯一、国際援助を受ける国から与える国に変わり、先進国と開発途上国の間の懸け橋の役割をすることができる」

--韓国の福祉レベルを7部稜線と表現したが。

「制度とプログラム、施設・組織・人材・財政などを基準に先進国と比較すると、まだ100%ではないという意味だ。年金制度はあるが、遅く発達しただけに年金を受けている高齢者は40%にしかならない。健康保険保障率も60%水準で、先進国(80%)に比べて落ちる。財政も経済協力開発機構(OECD)の平均にならない。足りない部分を満たせば2030年代初期に完全に先進福祉国入りするとみている」

--高齢化時代の社会福祉政策の方向は。

「高齢者福祉が経済成長の足かせにならないよう持続可能な発展方向を提示しなければいけない。国が福祉であらゆることを解決する方式はいけない。生活が困難な高齢者を助けるものの、高齢者が自ら責任を負ってできる部分を作らなければいけない。いわゆる『高齢者自立社会』だ」

--普遍的福祉または選別的福祉をめぐり社会的論争が続いている。

「2つとも状況によって一緒に進んでいかなければいけない。例えば、健康保険制度は普遍的な福祉に進まなければならず、基礎生活保障制度は選択的な福祉原理に基づいてするものだ。重要なのは必要な人に必要なだけ恩恵を与えることだ。福祉は無料でない。必要でない人にまで無償で施すのは国民を貧しくすることだ」

--増税のない福祉は可能か。

「残りの3部稜線を上がるには増税が必要だ。ただ、全体の国民が同じく税金をさらに負担する形式の十匙一飯の増税に進まなければいけない」

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