【コラム】「先進国になった」という錯覚の沼にはまった大韓民国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.11.15 14:44
周囲では誤った認識、すなわち「錯覚」で、個人はもちろん組織の運命も誤った方向へ向かってしまう場合をよく目にする。軽い風邪だと思って放置していたら肺炎になる一方、市場と技術の変化を読み誤って危機に陥る企業もある。このように錯覚は非常に些細なことでも危険な結果を招く。
韓国が先進国になったと考える人が多い。町中にあふれるおしゃれな服、素敵なレストラン、高級自動車、空港を埋め尽くす海外旅行客、最新スマートフォンを見ながら、我々は裕福だと考える。経済指標はさらに輝かしい。韓国は年間貿易規模世界8位、経済規模(GDP)15位というすばらしい実績を誇っている。このため多くの人々は、韓国はもう先進国の仲間入りを果たしたのだから低成長も仕方ないと考える。今では分期別GDP成長率が1%でも越えたら自身に満足して祝杯を上げようという雰囲気すら感じられる。