専門家が見る韓国の不平等の実情と原因
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.06.08 13:03
「保守と進歩に分かれれば対話と疎通ができないのが現実だ。我々から共通分母を探してみよう」(金広斗国家未来研究員院長)
国家未来研究院・経済改革研究所・経済改革連帯が主催した保守-進歩合同討論会が7日に始まった。今回の討論会のテーマは「所得と富の不平等:実情と原因および展望」だった。出席者は、韓国社会の不平等が公式統計よりも深刻だという意見で一致した。
金洛年(キム・ナクニョン)東国大経済学科教授は「代表的な所得分配指標のジニ係数が不平等の程度を過小評価している」と指摘した。金教授は「標本調査である家計動向調査では年所得2億ウォン(約1900万円)以上の上位所得者がほとんど抜け、金融所得も韓国銀行(韓銀)の国民計定に表れた全体金融所得の5%程度だけが把握されている」と主張した。高所得者が実際より少なく把握されるほどジニ係数は低くなり、所得不平等が改善されたという誤解を招く。