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【時視各角】またか…工事中の事故=韓国(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.06.08 09:33
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「またか」。南楊州(ナムヤンジュ)地下鉄工事現場崩壊事故、ソウル地下鉄「九宜(クイ)駅」スクリーンドア事故など最近相次いだ事故に出てきた言葉はこれだった。場所と被害者が異なるだけで、数年間見てきた事故とあまりにも似ているからだ。過去数年間に発生した事故と今回の事故を比較したところ、やはり似たパターンが繰り返されていた。

#後進国型の人災=今回の南楊州惨事は、密閉された工事現場で管理不十分によるガス漏れ状態で溶接作業をして発生したと推定される。昨年は蔚山(ウルサン)ハンファケミカル工場で、2014年には高陽(コヤン)総合ターミナルで、溶接事故が爆発と火災につながった。これら現場にはガス漏れ探知器、火災警報器、換気装置がなかった。スクリーンドア修理中の死亡事故も昨年の江南(カンナム)駅、3年前の聖水(ソンス)駅に続いて3度目だ。

 
#同じ原因=すべての事故で原因は「安全不感症」と「危険の外注化」と分析された。また官と関係がある事故では「○○マフィア」が背後にいると指摘された。工事現場で守るべき安全マニュアルは先進国型だ。しかしこれは守られず、管理監督システムは稼働しなかった。安全不感症は「危険の外注化」の結果でもあった。元請けは大手企業だが、危険な現場工事は多段階にわたる下請けに回るため、被害者は下請け会社の非正規職員となる。こうした作業員は監督もなく危険な現場に露出する。安全を犠牲にして惜しむ財源は企業のコスト削減または「○○マフィア」に流れる。今回、ソウルメトロは「メフィア(メトロマフィア)」と非難され、元幹部が辞表を出す状況につながった。

#哀悼と儀典=事故がメディアの注目を浴びると、事故現場には必ず政治家・官僚・地方自治体の首長らが集まってくる。九宜駅事故がポストイット追悼などで社会的な哀悼ムードが広がり注目されると、朴元淳(パク・ウォンスン)市長が3日後に駆けつけ、「今回の事故を通じて民間委託問題を見直し、革新するきっかけにしなければいけない」と述べた。昨年も述べた言葉を忘れたようだ。南楊州事故でもお偉いさんが訪問し、カメラマンを前に痛恨の表情で現場を見回った。この現場で完ぺきだったのは儀典だけだった。お偉いさんにはVIPと書かれた安全帽が提供されたが、遺族はまともな案内も受けられず、家族の遺体を探してあちこち病院をさまよったという。セウォル号沈没事故当時には救助ヘリが機首を返し、救助現場を見るという長官と海洋警察庁長を迎えにいく儀式用に化けたりもした。これに対して市民は「安倍首相に劣る…」と非難した。安倍首相は熊本地震当時、官僚らが儀典に気を遣うのを懸念して10日後に被害地域を訪問し、その後も海外訪問日程を遅らせて被災者に対するケアに注力した。


【時視各角】またか…工事中の事故=韓国(2)

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