<チャイナインサイト>中国企業がだましているのか、韓国企業がだましているのか(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.05.25 15:01
2つ目は、他人事には無関心な中国人の実利主義を理解する必要がある。中国メディアによく登場する記事がある。ひき逃げが発生して人が倒れているにもかかわらず、通行人は眺めているだけで何もしないことを嘆く内容だ。これは中国人がよく言う「自分と関係がないことには関与しない」(事不関己 高高掛起)の典型だ。自分のことでなければ動かない中国人の無関心が我々には故意的な嘘として映る場合が多い。中国で男性は絶対に緑の帽子をかぶらない。「私の妻が浮気した」という表示であるからだ。唐の時代、近所の男と愛し合った女が夫が遠く出かける時に緑の帽子をかぶせたためという説などがある。
しかしこれを全く知らずに緑の帽子をかぶって笑い者になった韓国人事業家がいた。多くの人々が参加する大きな行事で一日中、緑の帽子をかぶっていたが、彼を補佐すべき中国人職員さえも緑の帽子の意味を知らせなかった。中国人の職員が自分とは関係がないと考えたからだ。では、こうした失敗を避けるためには、その中国人の「関係がないこと」を「関係があること」に変える知恵が我々には必要だ。どうするべきか。中国人と友達になればよい。知らない人が多い江湖で生き残るために、中国人は古くから心を交わせる友人を最も重要視した。