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「沈黙していた多数」引き出したトランプ氏、2008年のオバマ氏と類似(1)

ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2016.05.24 14:40
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「2008年民主党のオバマ氏は、2016年共和党のトランプ氏」

米国内韓国人の権益伸長のための団体「市民参加センター(KACE)」を率いるキム・ドンソク常任理事(58)は「トランプ突風現象」をこのようにまとめた。8年前のバラク・オバマ氏のようにドナルド・トランプ氏も今まで投票に行かなかった「沈黙していた多数」を投票所に引っぱり出し、共和党大統領候補のチケットを握ることができたという分析だ。「クリントンvsトランプ」の本戦構図でキム理事はヒラリー・クリントン氏の勝利の可能性を少しだけ高くみた。だが暴言の波紋などで弱点をすでに見せたトランプ氏の場合は今後支持率が上がる可能性が高い一方、クリントン氏はトランプ氏の激しいネガティブ攻勢に対抗しなければならないため、きっ抗した勝負になると見通した。

 
1980年代中盤に米国に留学したキム理事は、92年のロサンゼルス(LA)黒人暴動を機に20年以上にわたって米国内の韓国人の権益増進運動を行っている。米国の主流政界ともネットワークが緊密な彼は今年、米国11州を回って大統領選挙の予備選挙を現場で見守った。最近訪韓したキム理事に18日市内のホテルで会って米国大統領選挙現場のトランプ突風を集中的に取材した。

--トランプ氏が大統領選挙で勝つ可能性があるか。

「米国市民の立場としてはトランプ氏が共和党の大統領選候補になったということは、大統領になったこととあまり変わらない。(大統領選で勝って)ホワイトハウスまで行く可能性が30%は超えたとみている。客観的に見ると『とてもぼろぼろに破片を受けた(傷だらけの)』民主党のクリントン氏がホワイトハウスに入るのではないかと予想している。(ぼろぼろだと言った理由は)トランプ氏が水火もいとわないネガティブ攻撃をするためだ。米国はこれまでネガティブが有権者に与える影響が他国に比べて弱かったが、共和党予備選挙でトランプ氏のネガティブ方式が受け入れられたことをみるとクリントン氏にも相当な影響を与えるようだ。候補確定の後、両者の構図では2人の候補の支持率が似たように出てきたという点で、トランプ氏の勝利の可能性も30%以上にはなる」

--共和党の主流がトランプ氏を候補として認めることになったのか。

「選挙運動の責任を負う共和党指導部が今や『トランプ氏が物になる』と判断し始めた。それでポール・ライアン下院議長もトランプ氏に会ったのだ。大統領選で負けるとみていれば拒否し続けるはずだが判断が変わった。共和党は今回再び負ければ12年間ずっとホワイトハウスを譲り渡すことになるが、これは並大抵のことではない。完全に停滞することになるという意味なのでトランプ氏にある程度の競争力があると判断されると修復に出た」

--「トランプ氏の問題点は全てあらわれたし彼が『変わり者』だということは誰もが分かっているので、選挙戦が本格化して弱点が補完されれば支持率の上昇しか残っていない」という仮説に同意するか。

「トランプ氏は4月19日のニューヨーク選挙戦が終わった後『今後私は良くなるばかりだ』『今までは悪い面ばかり浮き彫りになったが、投票はメディアがするのではなく有権者がする』と言った。その発言があった後トランプのメインキャンプが正常に組まれた。その前まではトランプ選挙運動の特徴はお金のかからない選挙をしたということ、トランプ氏が過去に雇っていたロビイストたちでチームが組まれていたということだ。そんなチームが整理されて4月19日以降は正常な運動をしようという側に気流が変わった。トランプは速いスピードでイメージチェンジをすることで公式候補になれば共和党で運動の責任を負うだろう」(中央SUNDAY第480号)


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