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韓経:世界の消費者を揺さぶる「韓国式ショッパーテインメント」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.04.04 14:55
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ことし2月、米国ホームショッピング(テレビショッピング)QVCで放映されたイタリアの食品販売番組『リサのイタリアンキッチン』ではチーズ・ラザニアを食べる様子が電波に乗った。ショッピングホスト自らラザニアを食べて味や食感などを消費者に説明した。

ショッピングホストが説明書を読み上げるように製品の特徴だけを紹介する「礼儀正しい」米国ホームショッピングが飛躍的に変化している。食品は食べてみて、化粧品は自ら肌につけてみるなど「体験型ホームショッピング」が広がっているのだ。

 
ホームショッピング企業の関係者は「ショッピングにエンターテインメント要素を加えた韓国式『ショッパーテインメント(ショッピング+エンターテインメント)』に世界的な注目が集まりながらホームショッピング宗主国である米国でも変化が始まっている」と話した。

◆QVCを驚かせた「食べる」演出

QVCは世界第1位のホームショッピング会社だ。商品の詳細事項まですべて説明する丁寧さを前面に出して米国市場を掌握した。だが、QVCも韓国のホームショッピングのように番組の「躍動性」を重視し始めた。

QVCジャパンの佐々木迅(ささき・はやし)代表取締役社長は2012年日本テレビショッピング「ジャパネットたかた」の高田旭人代表取締役社長らと共に韓国を訪問してNSホームショッピングのプルコギ販売放送を見て衝撃を受けたという。製品を紹介するよりもプルコギを食べる家族の幸せな姿を演出する点に驚いたのだ。QVCジャパンは2年後、韓国に職員10人余りを派遣してGSホームショッピングと韓国式ショッパーテインメントに関するセミナーを開いた。

世界初のホームショッピングであり米国第2位のHSNもストーリー性に重点を置いた放送を拡大している。

◆アルバムショーケースまで開く韓国のホームショッピング

韓国ではショッパーテインメントが進化している。昨年12月にはアルバムショーケースがホームショッピングで開かれた。歌手Lucid Fallが7thアルバム『誰かのための』をCJオーショッピングを通じて公開した。Lucid Fallがみかんの被りもので登場して歌を歌い、アルバムに童話の本、写真ハガキ、証明書、ミカン1キロを合わせて2万9900ウォン(約2900円)で販売した。この商品は注文が殺到して9分で完売した。製品販売をしないトレンド紹介放送も増加している。

◆東南アジアではショッパーテインメントが大勢

CJオーショッピング、GSショップ、現代ホームショッピングなど韓国のホームショッピングが成果を出している東南アジアの国々でもショッパーテインメントが人気だ。最大の激戦地はGSショップとCJオーショッピングが正面対決しているマレーシアだ。

GSショップは昨年マレーシアに「ゴーショップ(GO SHOP)」を開いて放送を始めた。シン・ジノGSホームショッピング部長は「マレーシアで韓国お笑いタレントのノ・ホンチョルのようなイメージを持つ男性ショーホストを前面に出し、ギャグを織り交ぜた放送をしている」とし「マレーシアの国民性とよく合い大人気」と話した。

中国やベトナムなどでホームショッピングを運営しているCJオーショッピングも今月1日からマレーシアで放送を始めた。キム・ヤンヒョンCJオーショッピング・マレーシア法人長は「本放送に先立ち午前0時に行ったデモ放送でも200人以上が注文するなど韓国式ショッパーテインメント形態の放送にマレーシアの消費者が高い関心を示している」と話した。

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