【社説】10年連続で所得2万ドルの罠…構造改革のほかに答はない=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.03.28 14:52
昨年の韓国の1人あたりの国民所得が2009年以降6年ぶりに減ったことが分かった。昨日、韓国銀行によれば2015年の1人あたりの国民総所得(GNI)は前年対比2.4%減少した2万7340ドルと集計された。韓国銀行は「韓国ウォン基準では4.6%増えたが、ドル対比韓国ウォンの価値が7.4%下落してドル表示の国民所得が減少したもの」と説明した。昨年、米国が基準金利を引き上げる前からドル高が目立っていたことを振り返ればうなずける。
だが為替レートの変数で覆ってやり過ごすには長期傾向がこの上なく危険だ。1人あたりの国民所得は2006年に2万ドルを突破した後10年連続で3万ドルの壁を越えられずにいる。日本とスウェーデンは4年、ドイツ・デンマークは6年かかった過程を韓国は2倍の時間を費やしてもまだ乗り越えられずにいる。がたがたと落ちている経済成長率のためだ。2007年まで5%前後を上下していた成長率は昨年2.6%まで下落した。今年も3%ラインを見通している政府の期待とは違い、似たような水準にとどまるだろうという観測が多い。為替レート効果の克服が手にあまるほど経済の体力が落ちたという話だ。