【社説】進歩覇権、金鍾仁を兎食狗烹させるのか=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.03.23 15:46
金鍾仁(主キム・ジョンイン)の「共に民主党」代表職辞退問題が総選挙政局の突発変数に浮上した。イシューの登場は突発的だが根は深く広い。金氏が退けば今回の選挙の時代精神である古い進歩覇権の清算は水の泡のように消えるだろう。
金鍾仁問題は彼が出した比例代表名簿案を親盧・親文在寅(ムン・ジェイン)、運動圏集団が支配する500人余りの中央委員会が拒否することで大きくなった。金氏が自ら比例代表順位2番に入ったことで、党憲・党規上、違反素地があるいわゆる「仕切り公認」(上位からA・B・C3グループに分けて比例代表順位を決める方式)が拒否権行使の名分になった。「共に民主」の支援勢力である民主弁護士会のイ・ジェファ司法委員長がSNSに掲載した「金鍾仁の老欲が総選挙を台無しにした」という攻撃、文在寅勢力の中心部にいるチョ・グク・ソウル大教授の「権力行使を自制する方ではない」という人格的な冒とく発言が事態を悪化させた。結局、中央委は集団的投票の力で自分たちの意向を貫徹させた。中央委は金氏が望んでいた2番席は認めたが、代わりに後順位にあった親文・運動圏出身を前面に大挙移動させた。親盧・親文主流がしばらく頭を下げていただけで、その気になればいつでも再起して集団覇権を行使する可能性があることを示したといえる。金氏は昨日、「強欲な老人だと言って私に恥をかかせたことは容認できない」として代表職から退こうとした。地方から急きょ上京した文氏は金氏に会って「厳しい時期に非常対策委を引き受け、党を再生されたではないか。総選挙の勝利のために最後まで締めくくってほしい」と懇請した。非常対策委は金氏に「しっかりとバックアップできず申し訳ない」と謝ったという。