【取材日記】AIが恐ろしいかって?もっと恐ろしいのは「AI技術集団」=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.03.11 16:36
グーグルのディープマインドの人工知能(AI)「アルファ碁」が李世ドル(イ・セドル)九段と初めての対局で勝利すると、衝撃というより憂鬱に陥った。「来るものが来た」と気持ちをなだめてもそうだ。もちろんよく確かめてみれば、機械が人間に勝ったわけではない。ディープマインドのアルファ碁チームが驚くべき技術を完成しつつあるということだ。すでに機械が人間よりうまくやっている事は多い。計算も上手にやり、物もうまく作る。アップルの未熟な人工知能「Siri」が長年の友人よりもましだと感じた経験も結構ある。それなら問題はないのだろうか。そうではない。私たちは今とても、非常に深刻に憂鬱でなければならないようだ。
あっという間に精巧になるAIは、似たり寄ったりな知識労働者を威嚇する。今はAIが天気や証券市況、スポーツ競技の結果記事を主に書いているが、今後は企画記事やインタビューも非常に精巧につくり出すだろう。もしかしたら正確さの面ではAIがはるかに良い記事を書くかもしれない。アルファ碁で確認したように、AIには物理的な限界がない。落ちていく体力のような個人の事情などない記者AIと対決して勝つ自信がない。あふれ出るデータ、あまねく確保された専門家(専門AI同士のネットワーキングがリアルタイムでつながる)で重武装して作り出した記事と、喜怒哀楽の中でてんてこ舞いになりながら書いた記事。報道機関のデスクは完成度の高いAI記事を選ぶ可能性が高い。もちろんその時までデスクが残っていたらの話だ。