【コラム】北朝鮮は中国にとって何か(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.02.04 16:34
韓半島は中国の歴史の悲願をはらんでいる。19世紀末、中国は日清戦争で敗れた。その後、韓半島での影響力復元は中国リーダーシップの課題だ。1940年代の金九(キム・グ)先生の目標は臨時政府の格上げだ。しかし中国の蒋介石は臨時政府を亡命政府と認めなかった。臨時政府の外交部長の趙素アン(チョ・ソアン)はこのように分析する。「日本崩壊の後、韓半島を中国の下に置こうとする蒋介石の欲望のためだ」。少年毛沢東は読書狂だった。彼をひきつけた文がある。「悲しい、中国は滅びてしまうのか」。悲しみは日本侵略、朝鮮での中国の宗主権喪失だ。毛沢東と蒋介石は敵対的だ。しかし2人の韓半島熱望は一致する。その遺志は習近平の新型大国野望に継承された。中国は北の核問題をその念願の中で処理する。米中関係の戦略的な枠で扱う。
米国と中国は競争しながら対立する。南シナ海から両国の葛藤は広がる。日米同盟は緊密だ。そうであるほど北朝鮮の価値は引き立つ。北朝鮮の核武装は韓米同盟を脅かす。ミサイルの野心は米国本土打撃だ。米国の軍事力は分散する。南シナ海に対する米軍の集中度は落ちる。中華の対外抑止戦略は以夷制夷だ。その伝統的手法は効果的だ。北朝鮮は中国の前で米国を牽制する。