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【コラム】観光産業はマナー先進国で花を咲かせる=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.01.29 09:34
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京畿道利川市(キョンギド・イチョンシ)はソウル市とともに2010年7月20日、韓国で最初にユネスコ創意都市に選ばれた。この時から利川は、海外の先進都市と活発な交流を通じて都市ブランドの価値を高め競争力を育てている。ユネスコ創意都市は世界有数の都市で構成されおり、筆者はその会員資格で各国の創意都市を訪問したことがある。

そのたびに海外の創意都市の市民から教訓と長所を学んで帰ってくる場合も多かった。そのうちの1つが彼らの水準の高いマナー文化だ。すなわち、見慣れぬ人たちにも先に歓迎の挨拶をし、譲歩と配慮の実践が生活化されている文化、正しい礼儀と高い公衆道徳意識は韓国が必ず学ばなければならないことではないかと思う。

 
韓国は経済・外交分野はもちろん最近では韓流文化を通じて今この瞬間にも世界各地の隅々で大韓民国の地位を高めている。だが、このような輝かしい成績表を少し視線を転じて私たちの生活周辺に向けてみれば、ひたすら笑っているわけにはいかないようだ。

ささいな運転の不注意が暴行事件につながるのは常で、フロア間の騒音で隣近所との争いも多く、外国人労働者と多文化家庭に対する暖かい手助けや視線が不足しているのが現実だ。これら全て、相手に対する譲歩と配慮不足が生んだ韓国の暗い自画像だ。

韓国がいかに経済先進国に成長しても、このような後進的な文化水準から抜け出すことができなければ韓国は先進市民になる資格がはるか遠くにならざるをえない。それでも私たち誰もがこうした暗い世相をただ腕組みだけをして傍観していれば、韓国社会の普遍的価値と国家アイデンティティは果てしなく墜落してしまうだろう。

それで筆者は、次第に消えつつある配慮と譲歩の美徳を生き返らせ、隣人や他人を尊重して公衆意識を高めようという市民運動を昨年から利川で広げている。別名「真市民、利川幸福分かち合い運動」だ。この運動の目標と目指すところは大層なものでも遠くにあるものではない。

私たちの周辺で崩れてしまった、または崩れつつある基本をもとの場所に戻して正しく立て直そうということだ。私から先に譲歩して挨拶しながら、困難にあっていたり苦労したりしている隣人を無視せずに助け、各種の社会暴力を追放しようというものだ。まだある。交通秩序をよく守り、自分がいる場所や自宅、店の前は自分が面倒をみて清掃しようというなど12の課題を定めて22万人の市民らと共に実践している。

今まさに始まったこの文化運動に対する市民の関心が次第に高まり、積極的に参加すると宣言する人や団体も増えている。利川は徐々に変わりつつある。ユネスコ創意都市にふさわしいグローバルマナーを備えた市民が増え、尊重と配慮の中で市民の笑い声は大きくなっていくだろう。

画仙紙にきれいな染料が広がり、素晴らしい絵が誕生するように、この運動が全国に普及して先進文化運動として拡散することを期待してみる。国民全員が参加する「国民幸福分かち合い運動」としてだ。

チョ・ビョンドン利川市長

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