韓経:仏GTT、貯蔵タンク特許を武器に「ロイヤルティー暴利」…韓国だけで1兆ウォン(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.01.28 15:46
国内スマートフォン業界で通用する「クアルコム税」のように、造船業界には「GTT税」という言葉がある。液化天然ガス(LNG)運搬船を1隻建造するたびに船の価格の5%の100億-200億ウォン(約10億円-20億円)程度をGTTに特許使用料(ロイヤルティー)として支払わなければならない。
大宇造船海洋、サムスン重工業、現代重工業など世界LNG運搬船市場の70%以上を占める国内造船3社は毎年2000億-3000億ウォンを出している。2010年から現在まで合計1兆ウォン以上のロイヤルティーをGTTに支払ったと推定される。
ロイヤルティーを受けるのは特許権者の権利だ。しかしほとんどすべての造船会社が活用するしかない「標準必須特許(企業が合意した世界共用特許)」を乱用する場合は話が変わる。専門家は、標準必須特許を通じて市場支配力を確保したGTTが造船企業に不公正な特許使用権契約を強要して暴利を得たとすれば公正取引法違反だ、と指摘する。