【コラム】うんざりする戦争遊びを終わらせる道=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.01.13 15:29
中国は米国が北朝鮮を「意図的に」放置していると疑う。「核を保有する北朝鮮」の存在が韓日米の三角同盟で中国に圧力を加える口実になるという理由からだ。実際、中国が反発する韓国内の高高度ミサイル防衛(THAAD)体系の配備も「北核」の存在のために推進されている。北朝鮮は1年前、韓米合同軍事訓練を臨時中断すれば核実験を臨時中断できると提案したが、米国は直ちに拒否した。当時ニューヨークタイムズは社説でオバマ大統領を批判しながら、「米国は北朝鮮と探索的対話を始めるべき」と促した。金正恩(キム・ジョンウン)は今年の「新年の辞」でも米国の「対北朝鮮敵対視政策」を非難しながら、朝米平和協定の締結を繰り返し主張したが、米国は反応しなかった。
安倍政権も豊渓里(プンゲリ)から上がる砲煙を見ながら内心、快哉を呼んでいる。米国の援護で集団的自衛権を確保し、慰安婦問題の妥結という翼まで付けた日本には、本格的な再武装の機会が開かれたわけだ。金正恩も今年11月の米大統領選挙を控え、忘れられた「北核」が争点に浮上する状況を楽しんでいるだろう。これが、核でも足りず水素爆弾までも頭に載せて生きなければいけない我々の現実だ。同盟国の米国と戦略的協力パートナーシップ関係という中国が別のところを眺めているのに、我々が対北朝鮮拡声器をつけたところで核保有に釘を刺した北朝鮮憲法の序文が変わるだろうか。