倉庫に果物・野菜を積んで価格調節…北朝鮮の「トンジュ」は金の座布団に(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.12.22 10:44
北朝鮮で新興富裕層をいう「トンジュ(金主)」の影響力が急激に強まっている。市場で莫大な資本を握った人たちが流通網と不動産にまで手を伸ばして生じた現象だ。これに対し労働党や当局の統制力はしだいに弱まり、財政面でも劣悪な状況を迎えているというのが、北朝鮮内部事情に詳しい人たちの話だ。政府は財政難に苦しんでいるが、民間では富を蓄積して豊かな生活をする資本主義国家の現象が北朝鮮にも表れている。
北朝鮮内部の経済事情に詳しい平壌(ピョンヤン)居住の華僑、李友順さんは「トンジュの一部は平壌(ピョンヤン)や平安北道平城に倉庫を設置し、周辺に駐車場を作って果物・水産物・野菜などを保管している」とし「市場の動向を把握した後、商品供給量を調節する方法で金を稼いでいる」と述べた。また「物品を生産して金を儲ける段階を越え、流通を調節して金を儲けるレベルにまで進化している」と説明した。トンジュが流通市場で活動幅を広げると、同時に「駆け足屋(卸売商)」の収入も増えているという。