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世界コンピュータ囲碁大会で日本の「ZEN」破った韓国の「トルバラム」(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.11.26 11:01
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――「トルバラム」のプログラムを作る時にプロ棋士と協力したか。

「いいえ。私の実力は7級程度だが全面的に1人で作った。プログラム開発と囲碁の実力は何の関係もない」

 
――「ZEN」からヒントを得たか。

「そうだ。『ZEN』はモンテカルロ法を基盤とする。これを参照してプログラムの機能をさらに最適化し効率化するのに努力した。特に悪い手を置く確率を低くする方向でプログラムを整えた」

――モンテカルロ法について説明するなら。

「模擬対局でデータを集めた後に統計的により良い手を探すものだ。コンピュータは1秒に3万種類までの手を計算できる。ランダムでも無数に多くのデータが積もればその中で最も良い手を見つけ出す確率が高まる」

――確率の戦いなら対局により実力偏差がありそうだ。

「もちろん対局により実力が少しずつ変わることがある。だが、人も碁を打つ時にミスをしないか。『トルバラム』もその程度の偏差だと見れば良い」

――「トルバラム」の弱点は何か。

「人は碁を打つ時に必要な部分だけに集中できる。だが、コンピュータはモンテカルロ法を基盤としたため毎回碁盤全体に対して計算する。選択と集中ができないため手の読み取り取りが分散し確率的にミスが出ることがある」

――それなら強みは何か。

「感情に振り回されないということだ。人は気分によって価値判断が正しくできない時がある。だがコンピュータはこうした部分では大きく有利だ」

――コンピュータが人に勝つ日は来るか。

「現在のモンテカルロ法では完全に追いつくのは難しい。全く新しい方式が出てこなければならない。いつになるかはわからないがコンピュータが人に勝つ日は必ず来ると思う。そのプログラムを自分の手で作りたい」

――コンピュータが囲碁まで征服すれば残念なようだ。

「だからと言って囲碁の固有な価値が変わることはないのではないか。このように単純な規則で複雑な勝負を作り出せるゲームは囲碁のほかにない」。


世界コンピュータ囲碁大会で日本の「ZEN」破った韓国の「トルバラム」(1)

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    2015.11.26 11:01
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    ミリンバレー杯世界コンピュータ囲碁決勝戦でイム代表(右)が日本の「ZEN」の開発者尾島陽児氏ともに「トルバラム」の対局状況を見守っている。
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