【外から見る韓国】歴史戦争勃発が提起する質問(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.11.24 10:04
代わりに与党は歴史戦争に着手した。どういうことなのか。歴史をめぐって大きな問題はなかった。措置を要求する危機もなかった。偏向的な歴史教育に対する激憤した世論もなかった。反対に世論調査をしてみると、有権者はセヌリ党の立場がおかしいと反応する。怒りを見せ始めた。現在、多くの韓国人が国定化に反対している。
この反対傾向が変わる可能性は見られない。本質的な問題が多い。まず評判が良い歴史学者が新しい教科書の著者になろうとするかが疑問だ。さらに自由主義的な各地域の民選教育監が代替の教科書を使うと主張している。代替教科書の発行を敢行すれば、政府が禁止措置を取れるだろうか。そうすることは自由の制限であるうえ不法だ。法的に補助教科書の発行が許された。時間の問題もある。教科書執筆には2、3年かかる。国史編纂委員会に与えられた時間は14カ月にすぎない。時間が迫っている中できちんと終えることができるのだろうか。