【コラム】創意的な韓日中首脳会談に向かって
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.10.31 11:48
幸い、韓日中首脳会談が11月1日にソウルで開催される。今回の会議は3カ国首脳が北東アジアの未来について率直に対話し、インフラ構築、金融・教育・安保など幅広い分野で具体的な協力の青写真を作る重要な契機になるだろう。また、3カ国首脳が従来の強硬一辺倒の姿勢から抜け出し、北朝鮮問題の解決、さらに進んで統一に向けた長期的な計画の樹立につながることを希望する。
しかし何よりも重要な問題は、韓日中首脳会談を持続可能にすると同時に、3カ国間の隔たりの中でも定期的に開催できる案を探すことだ。そのために首脳会談は、よくリムジンに象徴される高位外交官に限られた会談から一歩先に進むべきではないだろうか。例えば3カ国の小学校間の多様な交流活動を含め、芸術家と映画製作者および非政府組織(NGO)間の共同プロジェクト進行にいたるまで、その領域をあらゆるレベルに拡張していく必要がある。
そのカギは革新と創意だ。文化的な要素と親近感ある交流を通じて、首脳間で緊密な関係が樹立されなければならない。しかしさらに重要なのは今回の会談が従来の首脳間の会談の枠を崩す契機にすることだ。よく外交といえば硬い表情の外交官が自国の確固たる立場に基づいて駆け引きする過程を繰り返し、自らの利益を追求する多分に意識的な行為を連想する。しかしすべてがそうではない。激しい意見交換の過程の中でも外交の主役が精神的な交感を通じて一歩ずつ退くことで、会談が終わった後には認識の違いを大きく狭め、ともに「ウィンウィン」する新しい地平が開かれたりもするからだ。