【コラム】南北統一の大前提は米中平和関係だ(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.10.23 16:25
米国が韓国にミサイル防衛(MD)網に入れ、高高度防衛ミサイル(THAAD)配備に同意しろ、南太平洋の米中紛争で米国支持の立場を明確にしろと圧力を加える限り、そして韓国がこうした要求の一つでも聞き入れる限り、韓半島問題で中国の協力は蒸発してしまう。
西ドイツのブラント政権も、ドイツ統一の第一歩はモスクワから始まるという厳然たる現実を認めて東方政策を進めた。東方政策の設計・執行者エゴン・バールは1970年1月から5月までソ連外相アンドレイ・グロムイコと9回、50時間以上の難しい交渉を行ってモスクワ条約を締結し、ソ連側がドイツ統一を了解するいわゆる「統一書簡」という付属文書を受け入れた。我々はロマンチックな自主統一の幻想を捨てなければいけない。東西ドイツ国境線とポーランド・ドイツ国境線オーデル・ナイセがモスクワ条約で初めて承認されたという事実は、米国と中国の同意と協力なしに韓半島の平和と統一は期待できないという現実と通じる。この不同の現実を受け入れなければならない。