【コラム】韓国の秋に米国の故郷を感じる
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.10.22 17:22
私にとって最も多く故郷への思いが募る時がまさに秋だ。韓国の友人は、私の故郷の気候と季節がどうなのかをたびたび尋ねる。もちろん米国はとても大きな国で、気候も多様だ。私が育ったところは東北部に位置するコネチカット州だ。韓国人がよく知っているニューヨークのそばだ。よく「ニューイングランド」と呼ばれるこの東北部地域は、米国でも気候が最も韓国と似ている。四季があり気温も似ている。夏は暑くて(だが梅雨はない)、冬は寒くて(代わりに雪がもっと多く降る)、春は温和だ(韓国のように美しい桜の花はない)。
韓国と最も似た季節がまさに秋だ。天気だけでなく秋の情緒とリズムが故郷と全く同じだ。韓国でこうした秋の情緒を「秋男(男心と秋の空は変わりやすい)」や「秋に敏感になる(切ない気持になる)」というおもしろい言葉で表現したが、ニューイングランドの人々は「秋の人々」と言える。韓国と同じようにニューイングランドの秋も休日と共に始まる。韓国に秋夕(チュソク、中秋)があるならばニューイングランドにはメーデーがある。メーデーは夏休みが終わって新学期が来たことを知らせるシグナルだ。米国では秋に新学期が始まる。このため韓国に住んでいる今でも私は秋風が吹き始めると幼少期の新学期の胸の高鳴りを思い出す。