111年前オーストラリア人が撮影した、3Dで見る韓国の風景
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.10.14 17:33
1904年、オーストラリアの写真家ジョージ・ロス(1861~1942)は写真装備を携えて韓国にやって来た。高宗(コジョン)が大韓帝国を宣言して7年が過ぎたころで、ここは日露戦争の真っ只中だった。ロスは日本人アシスタントを伴って目に見える風景をステレオグラフに残した。ステレオグラフは2つのレンズがついたカメラで撮った一組の写真だ。立体鏡で2つの写真を同時に見ると3D効果が得られる。交通手段と写真技術の発達で人々は空間を狭めることができるようになった。旅行が余暇として重要な比重を占め始めたこの時期、ステレオグラフで世界各地の立体イメージを見ることは西欧中産層の娯楽として流行した。
ロスのカメラには伝統建築物の上にそそり立つ明洞聖堂、ソウルに電気を供給する発電所の煙突と電信柱、純宗妃の国喪で白笠をかぶった男たちなどが写されている。彼は写真を撮ると同時に自分が見たままをメモに残した。このような感じだ。「韓国では帽子が不思議な形をしていて、特異であるほどその帽子をかぶった人の自負心が高まるようだ。地位が高くて重要な位置にある人物であるほど、帽子がより一層派手になり、服はさらにぶかぶかになるようだ」。日清戦争の戦雲が色濃くなった平壌(ピョンヤン)についてはこのように書いている。「建物と壁、住民たちをはじめ、この都市のすべてのものが以前は大きな栄華を享受したようだ」。