【社説】クラシック強国を確認させたショパンコンクール優勝
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.10.22 16:50
20日(現地時間)、ポーランドのワルシャワで開かれた第17回ショパン国際ピアノコンクールで、ピアニストのチョ・ソンジン氏(21)が韓国人として初めて優勝した。1927年に始まり5年ごとに1回開かれるショパン国際コンクールは、ロシアのチャイコフスキーコンクール、ベルギーのクイーンエリザベスコンクールとともに世界3大コンクールに挙げられる。特にピアノの大会では最高権威を認められている。ウラジミール・アシュケナージ(1955年2位)、マオリツィオ・ポリーニ(1960年優勝)、マルタ・アルゲリッチ(1965年優勝)、クリスティアン・ツィメルマン(1975年優勝)、ユンディ・リ(2000年優勝)など多くの巨匠を輩出してきた。世界中のピアニストたちの夢の舞台と呼ばれる理由だ。唯一、韓国人演奏者にとって敷居が高く2005年にイム・ドンミンとドンヒョク兄弟が共同3位に入賞したのが最高成績だった。
特に今回の受賞が意味を持つのは最近国際コンクールで躍進する韓国の演奏者に対する牽制や開催国の態度などを突き抜けてひたすら実力で得た成果だからだ。チョ氏は高校生だった2011年チャイコフスキーコンクール3位入賞に続き今回のショパンコンクール優勝まで手にして世界の音楽界に自分自身の名前を鮮明に知らせることになった。審査委員もやはり「これ以上競う演奏者がいなかった」「プロ野球選手が高等学校の選手とゲームするようだった」として好評を惜しまなかった。