日本酒ブームとマッコリの瞬間的人気…違いは国の魅力(3)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2015.10.20 11:55
無差別的な価格競争は自分の実利だけを考える“チェリーピッカー”を量産する。電子メールやソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を通じた割引クーポン販売で多くの消費者を確保して急成長したソーシャルコマース企業が最近業績不振に陥っているのも顧客の大部分がより良い条件を探して飛び回る浮動客だったためだ。今年に入り株価が50%急減し海外事業から撤退することにしたグルーポンはある金融専門家から「予想株価0ドル」という恥辱を受けたりもした。韓国でもショッピングや整形手術、運転免許証取得のような用事だけ終わらせさっさと帰って行くチェリーピッカー型訪問客の割合が大きくなっている。この4年間に訪韓中国人の滞在期間は10日から5.7日に短縮されたという事実がこれを傍証する。
名分のないセール戦略は時代の流れにも逆行する。11月の最終金曜日、ブラックフライデーは米国で年間最大のセール割引が始まる日であると同時に、非営利機関アドバスターズが推進する「何も買わない日」でもある。大型ショッピングモール周辺には不必要な消費、衝動買いによる資源枯渇、環境汚染問題を告発する集会と路上公演など多様な行事が行われる。1992年に始まったこのキャンペーンは現在65カ国で数百万人が参加するグローバルイベントに発展した。