閑散とした市場、経済心理戦が至急…MERS影響が産業界へ=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.06.08 07:53
7日午後1時、京畿道(キョンギド)平沢(ピョンテク)のA大型マートは普段と違った。家族ショッピング客で混み合う日曜日午後だったが、閑散としていた。23カ所のレジは18カ所に減った。売り場の関係者は「客の数が30-40%減った」とし「家族の代わりに代表1人が来て、速やかに買い物を終えて帰っていく」と述べた。この地域で中東呼吸器症候群(MERS)患者が集中発生しているからだ。
平沢だけではない。この日午後3時、ソウル中区のロッテ百貨店本店。平日にはそれほど多くなかった「マスク着用」客が大きく増えた。デパート関係者は「週末から謝恩イベントが始まり、本店の客数は普段と似ているが、MERS感染者が出た水原(スウォン)店や大田(テジョン)店は客が10%減った」と述べた。
MERSの拡散で産業界の苦痛が深まっている。外出を控えたり人が集まるところを避け、お金が回っていない。観光業界はほとんど恐慌状態だ。韓国観光公社によると、1-4日に韓国旅行を取り消した外国人観光客が2万人を超えた。国内トップの旅行会社ハナツアーのチョン・ギユン・チーム長は「今までは重症急性呼吸器症候群(SARS)のトラウマがある中国人観光客のキャンセルがほとんどだった」とし「5日からは日本人観光客も加わり、心配だ。」と話した。