<韓米首脳会談>南シナ海めぐる対立に米国が「韓国の役割」求める
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2015.10.18 12:37
共同声明には圧迫と対話という「ツートラック戦略」のうち、圧迫にウェイトが置かれていた。両国首脳は「北朝鮮の完全で検証可能で後戻りできない非核化」を目標に提示し、「核開発は国連安全保障理事会決議違反であり、北朝鮮の公約にも反する」と明確にした。「核実験を強行すれば代価を払うことになるだろう」ともした。
声明後半では北朝鮮のアキレス腱である人権状況も指摘した。対北朝鮮交渉に対するジェスチャーは「対北朝鮮敵対視政策を持っていない」「非核化に向けた北朝鮮との対話は開いている」など制限的だった。慶南(キョンナム)大学のキム・グンシク教授は「北朝鮮は労働党創建70周年に予想されたミサイル試験などをしなかった。間接的に対話の意向を現わしたものだが、こうした流れをつなげられず残念だ」と話した。
朴大統領の中国の抗日戦争勝利70年軍事パレード出席後に米国の朝野に広がっていた「韓中密着論」をある程度解消させたのは成果に挙げられる。朴大統領は首脳会談に先立ち「どんな風にも揺らがない友情」と「韓米同盟の躍動的進化」を強調した。米ペンタゴンを訪問し米軍将兵らと「一緒に行きましょう(Go Together)」と叫んだのは象徴的場面だった。訪米中に日本の安倍晋三首相との首脳会談の可能性を示し、米国が望む韓日関係改善のメッセージも投げた。