【取材日記】中国人観光客、自分の足で訪ねてくる時代は過ぎた=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.09.17 10:49
北京で幼稚園教諭として働いて定年退職した簡さんは、その世代の多くの中国庶民と同じように50歳になるまで国外の見物ができなかった。そのうち生活にゆとりができた5年前から海外旅行に行き始めた。初めて訪問した国は韓国だった。
「世の中にこんな国があるのかと思った。違反横断をする人が1人もいなくて、通りはきれいで情感にあふれていた」
そんな長所が韓国だけのものではないことを知るようになったのは、翌年に日本を旅行してからだった。「秩序正しく清潔なことはもちろん、人々まで親切だった。どこの飲食店に入っても清潔で誠意にあふれていたし、ホテルも安い場所だったがすっきりしていて便利だった。率直に言って韓国では飲食店とホテルがまあまあだった。観光地も『ああ、ここは日本だな』という印象を確かに持つところが多い。ソウルは素晴らしくて洗練されていたが、それは先進国のどこにも同じではないか」。