<栄辱の韓日戦半世紀>(上)サッカー…「絶対に負けられない」77回の戦争でない戦争(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.09.22 10:49
70年代の韓国代表のGKイ・セヨンOBサッカー会副会長(71)は「多くの人は韓国が日本よりサッカーの実力が高かったと思っているが、選手の考えは違った。自分たちよりも先に先進サッカーを導入した日本のレベルがさらに高かった」とし「日本に勝つことができた秘訣は結局、精神力だった。当時は『大会で優勝できなくても日本には勝たなければいけない』という共感があった。韓日戦の前日は緊張のため眠れなかった」と話した。
目的(勝利)のために過程(フェアプレイ)が無視されることも多かった。激しいファウルが続き、審判が見えないところで手と足が出たりもした。60年代に韓日戦に出場した元選手は「ストッキングに小さな釘を一つ隠し、審判に見えないところで相手の選手をちくりと刺した後にグラウンドに捨てたりした。一度怖がらせれば手に何かを持っているふりをするだけで近づいてこなかった」と話した。彼は「間違った行動であることは知っていたが、方法がなかった。『韓日戦で負ける』ということは国民が許さなかった時代だった」と語った。