【コラム】韓国製薬産業、世界7大強国になるには
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.09.15 09:50
韓国政府は3年前、国内の製薬産業を2020年までに世界7大強国水準に引き上げるという政策目標を発表した。2012年当時で2兆3000億ウォンだった国内製薬産業の輸出規模を2017年までに11兆ウォンへと拡大し、国内の製薬会社1社を世界50位圏に進入させようという、いわゆる「ファーマ(Pharma)2020」だ。
それならば3年が過ぎた今、成果はどうだろうか。保健福祉部によれば最近3年間で新薬開発分野に計1兆9000億ウォンに達する大規模な「技術輸出」の実績があったと明らかにした。特に今年初めに行われた韓美(ハンミ)薬品とイーライリリー(Eli Lilly )間の免疫疾患治療剤開発協力契約は、政府のファーマ2020ビジョン宣言後の初めての顕著な成果という点で大きな関心を集めた。果敢な新薬研究投資を通じてグローバル製薬会社として背伸びしようとする韓美薬品の挑戦と、ポートフォリオを強化して患者に新しい治療の機会を提供しようとするリーライリリーの核心の価値が合致して研究開発(R&D)協力という共同のビジョンを持つことになったのだ。実際に韓美薬品とリーライリリー間のパートナーシップ以降、最近までグローバル製薬会社と国内の製薬会社間の最大規模の協力締結のニュースも相次いで伝えられした。外部技術と知識を活用して企業の効率性を高める経営戦略として脚光を浴びる「オープン・イノベーション」の時代だ。