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【寄稿】本当に統一を望むなら周辺国の説得を(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.09.04 17:22
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振り返ってみると、ドイツ統一も同じ観点で見ることができる。統一の時期が来た時、これを偉大なゲルマン民族の栄光を再現するための機会と見なしたとすれば、連合国はドイツの統一を決して許さなかっただろう。サッチャー英首相はドイツ統一に非常に否定的だったし、ミッテラン仏大統領は「私はドイツを好きなので、一つより二つのドイツとして残る方がよい」という広く知られる毒舌を吐いたりもした。しかしドイツは始終一貫、統一の意味を欧州統合という枠の中に位置づけ、ドイツ統一が欧州統合の深化と欧州の平和に及ぼす重要性を強調した。ドイツ統一の成就は欧州の平和を強調したドイツのこうした姿勢が周辺国に受け入れられた結果だった。

その間、我々の社会で行われた南北関係や統一の議論は概して民族主義的な側面が強調された。南北が統一すれば経済力はどれほど強まり、軍事的にはどれほどの存在になるかという議論などだ。北朝鮮の突然の崩壊や吸収統一に対する根拠のない期待感も、韓半島の内部だけを眺めた偏狭な視点の発露だ。

 
本当に統一を望むのなら、偏狭な民族主義から抜け出し、南北間の関係改善、さらに統一が韓半島の平和と和合だけでなく東アジアの平和と安定にどれほど重要なことか周辺国を説得できなければいけない。このためには日常的な統一政策・対北朝鮮政策が、南北間の特殊性だけでなく、未来志向的な観点でより普遍的な価値と意味を実現できる方向に変化しなければならない。

闇に包まれた鴨緑江は北朝鮮と中国の距離感さえも感じられなくし、韓半島が周辺国と歴史的に受け継いできたその難しく複雑な関係を教えていた。

康元沢(カン・ウォンテク)ソウル大政治外交学部教授


【寄稿】本当に統一を望むなら周辺国の説得を(1)

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