【寄稿】北朝鮮のAIIB参加、統一に役立つ(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.09.01 15:26
現場には何かがある。生活の現場には汗があり、涙があり、熱気が感じられる。歴史の現場はやや違う。静けさの中に置かれている過去の遺産に悲壮さと毅然さがある。
「平和オデッセイ」旅程の最初である丹東から眺めた新義州(シンウィジュ)は残念な現場だった。船に乗って鴨緑江(アムノッカン)に出て、できる限り北朝鮮側に接近すると、北朝鮮の住民が熱心に働く姿が見えた。官公庁に書かれた文字も目に入った。「先軍朝鮮の太陽金正恩(キム・ジョンウン)将軍万歳」「偉大な金日成(キム・イルソン)同志と金正日(キム・ジョンイル)同志は私たちと一緒にいらっしゃる」。川で船に乗った北朝鮮の住民は手を振って我々のあいさつに応えた。しかし夜になってホテルの部屋から見た川の向こう側の新義州は闇に包まれ、明かりはほとんどなかった。残念さが深まる。