【コラム】「通貨戦争」で不安な韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.08.31 14:15
「中国リスク」がグローバル経済を強打している。中国が墜落する輸出と沈む景気を反騰させるために電撃断行した11~13日の人民元の4.60%切り下げは、かえって過剰投資、企業不良、金融不良のような中国経済の隠された重い病がどれほど深刻なのか全世界に知らせるきっかけになった。これに伴い中国経済と証券市場への信頼を失った投資家が連日、中国証券市場を離れて株価は通貨切り下げ後にも暴落した。25日に上海総合指数が3000ライン以下に落ちると26日、人民銀行は電撃的に基準金利と支払準備率を再び同時に引き下げ、かろうじて3000ラインを回復するなど不安定な状況だ。
30年間持続した10%高成長期の末に中国経済の過剰投資が解消に少なくとも数年はかかるものとみられる。大々的な構造調整をしなければならないが、失業を招くほかはない構造調整は政治社会的リスクが大きく、手も出せないまま通貨供給、金利引き下げに依存して人民元の国際化のために自制してきた最後のカードである通貨切り下げまで断行した状況だ。それでも年末か来年中に2回ほどさらに元の切り下げをするほかはない状況に追い込まれている。そうでなければ2017年に経済の軟着陸の可能性まで予想される。人民元切り下げで触発された東アジア為替レート戦争第2ラウンドは、第1ラウンドよりも大きな衝撃波を追い立てている展望だ。