チャイナショックに北朝鮮リスクにも韓国証券市場は反騰(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.08.26 10:47
25日の証券市場は中国が7.63%安、日本が3.96%安とパニック売りで続落した。しかし韓国市場は反騰した。ぎりぎりのせめぎ合いが続いた南北対立局面が緩和され大きな不確実性がひとつなくなった上に、これまでの下げ幅が大きかったと判断した投資家が反発買いに出たためだ。しかし韓国証券市場はこの日だけ善戦したのではない。世界の投資資金の潮流が「新興国→先進国」に変わり始めた下半期以降、中国ショックに北朝鮮リスクまで重なったこの1週間も他の新興市場と比較すれば相対的に下げ幅は小さかった。新興市場が不安になる度に、外国人投資家が真っ先に資金を引き上げるATM、中国が咳をすれば風邪をひく市場と呼ばれた以前と比較すると様相はまったく異なる。
韓国金融市場の強固さが以前より強まった原因は何か。まず挙げられるのがいわゆる「BOXPIの逆説」だ。BOXPIはこの2~3年間に主要先進国・新興国証券市場がバトンを受け継ぎ過去最高値を謳歌する時にKOSPIが1800~2000ポイント台のボックス圏をぐるぐる回り出てきた自嘲的表現だ。しかしバブルが消える時期になりこれがむしろ安全弁になっている。バブルがそれほど入っていないので消えるバブルも少ないという話だ。株価が高いのか、そうでなければ安いのかを判断する代表的ものさしである株価収益率(PER)だけ見てもそうだ。韓国証券市場のPERは9.4倍だ。株価が上場企業が稼ぐ利益の9.4倍という意味だ。台湾の11.9倍、香港の14.4倍、米国の16.9倍、英国の15.0倍に比べ顕著に低い。