「人民元切り下げ」に「北朝鮮挑発」まで重なり…1900割れのKOSPI「黒い金曜日」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.08.22 11:00
「チャイナショック」に世界金融市場が凍りついた。北朝鮮の挑発衝撃まで重なった韓国証券市場は弱り目にたたり目の局面だ。21日、KOSPI(韓国総合株価)指数は1900割れとなり、2年ぶりの最低値となる1876.07をつけた。個人投資家が主力のコスダック(KOSDAQ)は投げ売りの様相まで呈して4.52%急落した。これまで状況を観望してきた韓国政府も「海外発の不安に金融市場が過度な影響を受けないように必要に応じて積極的に対応していく」としながら不安を鎮めにかかった。
市場が大幅に下落したのは中国の景気不安懸念が大きくなった上に北朝鮮の悪材料が重なったためだ。韓国市場では外国人に続き個人投資家まで売り始めた。この日、外国人投資家はKOSPI市場で4374億ウォン(約447億円)分の株式を売り越した。ウォン下落が損失を懸念する外国人の離脱をあおった。この日、対ドルのウォン相場は1ドル=1195ウォンで3年10カ月ぶりのウォン安ドル高水準を記録した。大宇証券のソ・デイル研究員は「米国と中国発のリスクでグローバル資金が新興国から離脱する渦中に、北朝鮮リスクまで大きくなり外国人売りが優勢となった」と話した。一般的に、外国人が売ればこれを相殺していた個人投資家も、この日は5330億ウォン分の株式を売り越した。