<南北高官接触>北朝鮮「大韓民国」の表現、翌日には「傀儡」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.08.24 10:48
朝鮮中央テレビなど北朝鮮の官営メディアが22日、南北高官会談のニュースを伝えて異例的に「大韓民国の青瓦台(チョンワデ、大統領府)の金寛鎮(キム・グァンジン)安保室長」という表現を使った。普段は韓国を「傀儡(かいらい)輩党(米国の操り人形という意)」または、せいぜい「南朝鮮」と呼んでいたのは違う。一時、統一部では「北朝鮮が韓国を尊重しながら、とにかく会談への意志と期待を示そうとしているのではないか」という話も出てきた。
だが慶南(キョンナム)大学のキム・クンシク教授(北朝鮮学)はこの日「北朝鮮は最近、南と北が別の国家に向かおうという『ツーコリア』戦略を使っている」として「『大韓民国』という国号を使ったからといって今後韓国をさらに尊重すると見るのは難しい」と分析した。西江(ソガン)大学のキム・ヨンス教授(政治外交学)も「北朝鮮が大韓民国という国号を使ったのは今回が初めてではなく、金大中(キム・デジュン)・盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権期にも戦略的利害によって使ってきた」として「好意的にのみ受け入れるには無理がある」と話した。