【社説】危機に向かう韓国経済、市場の復讐が始まったのか(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.08.20 16:45
総体的な危機だ。主力産業は全て揺らぎ、悪化した企業の構造調整は遅々として進まない。内需停滞の谷間は深くなり、輸出まで後ずさりすることに慣れてしまった。今年3%台の成長どころか韓国銀行が展望していた2.8%も手にあまる局面だ。証券市場はショックに陥り、為替レートは1ドル=1200ウォン目前だ。ブルームバーグ通信が韓国を「不安な10カ国」に含めたことは特に異常なことでもない。ちまたの「2017年危機説」はいつのまにか「2015年9月危機説」に前倒しになるだろうという憂慮まで出てくる。
本欄で何度も警告したように、何か来るものが来ているのは確実だ。いや、すでに災難の真ん中に来ているようだ。まったく突破口が見えない。企業実績の悪化、成長鈍化、外国人資金の離脱に遅々として進まない構造改革は、かつての危機の時とそっくりだ。3700億ドルの外貨準備高のほかに違いははない。天変地異でもない限り突然近づく経済危機はない。事前の兆候は数えきれないほどあった。危機を危機として感じられない不感症のせいであり、鈍感だっただけだ。