【社説】光復・分断70年…過去を踏まえて未来に進もう
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.08.15 13:07
日帝の36年間の植民地統治から解放されて今日でちょうど70年だ。光復(解放)70年を迎える我々の感慨は格別だ。日帝の圧制と収奪、戦争の惨禍を踏んで、我々は世界が奇跡と呼ぶ政治・経済的な発展を成し遂げた。第2次世界大戦以前に植民地統治を経験した人口5000万人以上の規模の国のうち、産業化と民主化に同時に成功した国は韓国しかない。しかし偉大な成就への自負心と誇りだけで今日を迎えられないのが、我々の現実だ。
日帝の強占から抜け出して70年、日本と国交を正常化してから50年が過ぎたが、今日の韓日関係は歴代最悪という言葉が合うほど悪化している。光復70年は分断70年だ。最後に残った冷戦の真ん中に位置する南北関係も極度にふさがっている。光復70年の共同行事は実現しなかった。朴槿恵(パク・クネ)大統領の写真を標的にして北朝鮮の軍人が射撃訓練をする場面が今の南北関係を象徴している。韓日関係と南北関係で突破口を見いだせなければ、光復と分断の70年はただ通過していく数多くの記念日の一つに埋もれてしまう。
好き嫌いに関係なく韓国と日本は隣国として付き合っていくしかない。両国が消耗的な葛藤と反目を続けるのはお互いマイナスだ。韓国は植民地支配の旧怨とコンプレックスから自由になれるほど国家発展を成し遂げたにもかかわらず、韓日関係が逆回りしている最も大きな理由は、言うまでもなく現日本首相である安倍晋三の退行的な歴史認識のためだ。