【時論】韓国、安倍談話に一喜一憂やめよう(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.08.10 09:30
安倍談話の発表が秒読み段階に入った。日本の安倍晋三首相は、終戦70年を迎えて過去に対する反省と今後の日本がどんな貢献をするのかを示す談話を発表すると公言してきた。一国の指導者が歴史的時期を迎えて自国の過去と現在を振り返って未来のビジョンを公表するということ自体は自然な政治外交的な歩みだ。それでもなぜ唯一、安倍談話が日本国内はもちろん韓国・中国・米国など国際社会で熱いイシューになるのだろうか。
何より、安倍首相の歴史的認識があまりにも危険千万なためだろう。安倍首相は2012年、自民党総裁選挙に出た時から宮沢談話・河野談話・村山談話を修正すると主張していた。こうした歴史修正主義的な姿勢は、日本政界の理念的なスペクトラムから見ても、あまりにも右側に偏っているだけでなく歴代の日本政府の歴史政策ともかけ離れたものだった。「侵略の定義は決まっていない」とか「慰安婦の強制募集の証拠がない」というふうな右翼史観を主張してきたために彼の談話に世界の人々が注目するのだ。