【社説】「財閥改革」法と制度だけではできない=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.08.06 13:04
ロッテグループの経営権紛争が「財閥改革論」に広がり、政界も財閥改革に対する議論に本格突入した。セヌリ党はきょう政府与党会議を開き財閥企業の支配構造改善策を議論すると明らかにした。新政治民主連合は5日に経済民主化討論会を開き財閥問題を議論した。
こうした財閥改革論は単にロッテ一族の水準の低い争いを嫌気したためだけではない。ロッテは財界5位、韓国国内だけで81社の系列会社に協力企業を含め35万人の労働者が働く企業集団だ。ところが政府と金融圏すら支配構造を把握できていない暗闇だった事実が明らかになった。少ない株式で循環出資を利用し企業を支配するオーナー一族の皇帝経営、子どもたちの経営権継承を当然視する前近代性も赤裸々に表われた。不透明性と不安定な支配構造、貪欲と退行的思考など財閥の積弊が一気に露出したのだ。