<ロッテ経営権紛争>94歳の父を背にした長男「辛東主の反乱」…一日天下で終わる(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.07.29 09:11
28日、東京新宿のロッテホールディングス(HD)本社では情報戦をほうふつさせる状況が展開された。この日午前9時、日本ロッテホールディングスは緊急取締役会を開き、辛格浩(シン・ギョクホ、日本名・重光武雄)ロッテ総括会長(94)を日本ロッテHD代表取締役会長から退任させ、名誉会長に推戴する内容の決定をした。取締役会の直後、ロッテHDは佃孝之副会長の指示で出入り口にグレーのバリケードを張った。警備員3、4人が外部の人の接近を遮断した。
前日にもここではドラマのような場面が見られた。27日午後、辛東主(シン・ドンジュ、重光宏之)前ロッテHD副会長(61)が父の辛総括会長とともに突然、ロッテHDを訪れた。辛総括会長は「私を除いたロッテHD取締役6人を全員解任する」と宣言した。次男の辛東彬(シン・ドンビン、重光昭夫)ロッテグループ会長(60)もここに含まれた。辛前副会長側は事務室を出た後にも辛総括会長が誰とも接触できないようホテルに滞在させた。東京の自宅にいた辛総括会長の日本人夫人がこれを聞いて訪ねてきたが、会えなかったという。
辛東主前日本ロッテHD副会長と辛東彬韓国ロッテグループ会長。2日間の激戦を繰り広げた1歳差の兄弟はあまりにも違う。辛総括会長の最初の夫人・故ノ・スンファ氏との間で生まれた辛英子(シン・ヨンジャ)ロッテサムドン福祉財団理事長(73)とは違い、同じ日本人の母(重光初子氏)の血を受け継いだにもかかわらずだ。