【時視各角】サムスン・現代の競争心が招いた危機(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.07.22 09:05
まず指摘される理由が、適正価格でない最低価格入札により落札企業が苦痛を甘受するようにする韓国の慢性的な「限界価格入札文化」に慣れており、低価格発注に対する拒否感が少ないという点。そのため自分たちだけの寡占リーグですらまともな価格を得られないことを当然視しているのではないかとの疑問が提起される。だが、それよりは「公然の秘密」がある。サムスンと現代の過度な競争意識だ。
業界関係者は、彼らの入札過程を見ると、不利な条件でも受注し競合企業には譲らないという形で不利なペナルティもすべて抱えて死を決して決断するのだ。「競合企業を差し置いてわれわれが受注しました」という報告を称賛する企業文化が価格を放棄させているということだ。一例として受注企業に大きな打撃を与えたノルウェーのゴリアテFPSOやオーストラリアのゴルゴンガス田などは、発注国の厳しい海洋規定や事情変更と頻繁な設計変更などで納期が遅れる苦しみを味わった。事前に発注先を相手に細かくペナルティ条項を盛り込み、リスク分担条件を自分たちに有利に引っ張ってきたなら莫大な損失を抱えることはなかったということだ。どうせ韓国でなければ製作するところはないのに、「花見劫」を発注会社に握らせたのだ。