【時視各角】韓国副首相、経済回復できないなら党に復帰するな(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.07.02 10:21
大統領は劉承ミン(ユ・スンミン)を取り除いた後どうする考えだったのだろうか。そのポストにだれか別の人を座らせようとしたのだろうか。それはだれだろうか。それがだれであれ、そんなことが可能だと考えたのだろうか。親朴の力は以前と同じではないのに院内代表を大統領の思い通りに選んで座らせることができると考えたのだろうか。そうでないなら、劉承ミンが嫌いで無条件で取り除いてみようという考えだったのだろうか。“拒否権政局”はこのように疑問だらけだ。疑問は主に大統領が作ったものだ。
大統領は感情より国政が優先されなければならない。自然人朴槿恵(パク・クネ)なら、劉承ミンが憎くて死にそうなら国がどうなってもこらしめて構わないが、大統領朴槿恵はそうしてはならない。劉承ミンをセヌリ党院内代表から取り除いたらだれを後任に座らせれば国政がしっかりと回っていくのかまで考えるべきだった。そうした考えもなく拒否権政局を作ったとすればこれは職務放棄だ。大統領の決定はそれがどれだけささいなことでも統治行為でなければならないためだ。