【社説】サムスン副会長の謝罪を病院革新のきっかけに
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.06.24 15:57
李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子副会長が23日、中東呼吸器症候群(MERS)事態について国民に謝罪した。李副会長は「サムスンソウル病院が国民の皆様に大変な苦痛を与え、ご心配をおかけしたことを頭を下げて謝罪します」とし「MERSにより亡くなられた方と遺族の方、まだ治療中の患者の方、隔離措置でご迷惑をおかけした方に申し訳なく思う」と述べた。李副会長は「患者の方に対しては私どもが最後まで責任を持って治療します」と約束し、「国民の皆様の期待と信頼に応えられず、私自身、惨憺たる心情で責任を痛感しています」と繰り返し頭を下げた。MERS2次拡散の震源地であるサムスンソウル病院を傘下とするサムスン生命公益財団の理事長として責任のある行動と評価できる。
我々は李副会長が出した再発防止策が、混雑した救急室を改善し、不足する陰圧室を補完するレベルにとどまらず、サムスンレベルで病院運営システムの根本的な革新を追求するという事実に注目する。さらに進んで感染疾患のワクチンと治療剤の開発まで約束し、バイオ分野で公共的な任務を自認した点も意味のあることだ。MERSの直撃弾を受けたサムスンが後退せず、むしろ病院の安全と感染病問題に積極的に対応し、医療の公共性を積極的に強化するという意志を見せたからだ。