【コラム】過去と未来をつなぐ歴史の節目=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.06.22 10:35
今日で1965年から韓日修好50周年を迎える。2カ月後には解放と分断70年にあたる光復節だ。こうした歴史の節目を迎えるたびに、過去を振り返って同時に未来を見通すことのできる高い見識が惜しくなる。
半世紀前の韓日修好は、両国関係の正常化と韓国経済の産業化に大きく寄与した。ただしそうした画期的な関係回復が東西冷戦の渦中で、そして韓国政治が体験した陣痛の中で成立しながら、そこに至る歴史的背景への認識をないがしろにしていた残念な思いを残した。1945年第2次世界大戦の終戦で幕を下ろした帝国主義時代の性格と、特に日本軍国主義がかもし出した韓日関係の破綻に対する認識や反省なしに容易に両国関係を「正常化」とすると考えたとすれば、これは歴史の厳しさを見逃した処置だったと指摘されるほかはない。
1868年の明治維新という総体的な国家改造によって東洋では唯一の近代化と西洋化に成功した日本は、19世紀末に中国、20世紀始めにロシアとの戦争で相次いで勝利し帝国主義時代の列強の隊列に加わることに成功した。西欧帝国主義の植民地争奪の慣行を踏襲して300年前の壬辰倭乱(文禄・慶長の役)の時に抱いた大陸進出の夢を実現しようとするように、1910年に韓国を強制併合した後、日本帝国の膨張ダイナミクスは1931年の満州と中国侵攻につながって結局は第2次大戦へと突っ走っていくことになる。しかし2次大戦敗戦後、日本の軍国主義の誤った侵略政策を1931年のいわゆる満州事変以後の現象として片付けて強制併合とは分離しようとする歴史認識が日本で広まった。これに対してはすでにソウル大学の李泰鎮(イ・テジン)名誉教授が東京大学の招待講義で詳細に指摘した。