朴槿恵（パク・クネ）大統領には「望む」、李明博（イ・ミョンバク）前大統領に対しては「苦しい（つらい）」、盧武鉉（ノ・ムヒョン）元大統領を思い出せば「悲しい」。

歴代大統領に対する韓国人の心の状態を一言で要約したものだ。過去Ｋ７年６カ月間のオンラインビッグデータで歴代大統領に関連する感性を分析した結果、韓国人は「大統領に望む」という言葉を最も多く残したことが分かった。盧武鉉、李明博、朴槿恵大統領ともに「望み（要求・期待）」の感性関連語の比率が２０％以上ずつで最も多かった。

専門家らはこれを帝王的大統領制に表れる現象だと分析した。ホ・ジェヨン延世大北朝鮮政治研究所研究員は「『大統領の口ばかり見つめる』という言葉があるように、国民は大統領が実際の権限より大きな力を持っていると信じている」と述べた。「大統領を国の最も大きな大人と見なし、問題の解決を期待する国民感情が依然として強い」（慶南大の金根植政治外交学科教授）という分析もあった。

特に韓国人は朴大統領に言及する際、「望み」の感情を多く表出した。朴大統領に関連するコメントに含まれた「望み」関連語の比率は３５％と、歴代大統領で最も高かった。ブログのコメント１０万件あたりの言及件数をみると、大統領選挙直後（２０１２年１２月１９日、１２２２件）と就任当日（２０１３年２月２５日、４０４件）が最も多く、セウォル号沈没（２０１４年４月１６日）、海洋警察解体宣言（２０１４年５月１９日）当時も「大統領に望む」という言葉が目立った。明知大のシン・ユル教授（政治学）は「朴大統領が現職であるため」とし「朴大統領が社会・経済的問題をうまく解決できなければ失望が大きくなるという点で留意するべき」と述べた。

李明博前大統領の名前が入ったコメントの中では「望み」に続いて「悲しみ」（１７．３％）が多かった。「悲しみ」関連語を分析すると、「苦しい（つらい）」（１１．４％）という言葉が目につく。盧武鉉元大統領の逝去（２００９年５月２３日）直後は１０万件あたり２２２件で最も多かった。ソウル大のカン・ウォンテク教授（政治学）は「李明博大統領は４大河川、ミネルバ事件、ＢＳＥ（牛海綿状脳症）、龍山（ヨンサン）火災などを経験し、不通というイメージが膨らみ、国民が苦しいと感じた」と解釈した。盧武鉉元大統領の場合、他の大統領に比べて「悲しみ」（２０．９％）の感情が目立った。慶煕大のキム・ミンジョン教授（政治学）は「盧元大統領の残念な死に対して憐憫の情が表れた」と述べた。