【コラム】朴槿恵大統領が答えるべき(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.01.20 08:32
新年記者会見の後、大統領に対する支持度が大きく下落した。政治評論家は側近の権力争いや人事問題など“不通政治”が国民を失望させたというが、もともと核心は経済問題だ。記者会見で大統領が最も強調したのは政治ではなく経済だった。厳しい状況に置かれている韓国経済を回復させるという大統領の意志が込められていた。しかし大統領の経済に対する内容やビジョンは政治イシューと同じくらい残念だった。その理由は2つある。
一つは、大統領の意志を現実化するにはかなり不足した対策だった。力不足で更迭された前経済副首相が昨年発表した内容と、すでに失敗の道に入っていると評価されている現経済副首相が発表した内容を要約羅列した二番煎じだった。もう一つは、経済構造を改革すると明らかにしながら、これまで国民に約束してきた経済民主化に関する内容はなかった。内容がない程度ではなく、言及もされなかった。結果的に経済に関する新年記者会見の核心的なメッセージは、経済民主化を欠いた極めてあいまいな改革をするというものだった。