【社説】韓銀の利下げ、MERS恐怖を克服してこそ効果
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.06.12 14:17
中東呼吸器症候群(MERS)と家計負債、どちらが怖いのか。韓国銀行(韓銀)金融通貨委員会の選択はMERSだった。昨日、金融通貨委員会は政策金利を0.25%引き下げた。1100兆ウォン(約120兆円)の家計負債と9月に予定された米国の利上げにもかかわらず、金融通貨委員会が金利を過去最低に引き下げたことには、深い悩みと決断があったはずだ。それだけMERSが韓国経済に及ぼす影響は大きいということだ。李柱烈(イ・ジュヨル)韓銀総裁は昨日、「MERSの打撃が現実になっている」と懸念を表した。
MERS発の景気委縮はセウォル号事故当時を上回る。企画財政部によると、デパートの売り上げと映画観の覧客数、外食はセウォル号事故当時より減った。観光業界は直撃弾を受けた。MERSの最初の患者が確認された先月20日から8日まで、外国人観光客5万4476人が訪韓計画をキャンセルした。モルガン・スタンレーはMERS事態が長期化すれば今年の韓国の成長率(GDP)は0.8ポイント下落するという見方を示した。