【時視各角】医療韓流?「院内感染」は後進国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.06.12 13:22
今回の事態の原因を復棋してみよう。果たしてサムスン病院に非難の矛先を向けることができるだろうか。14人目の患者がサムスン病院の応急室に入院したのは5月27日だ。最初の患者が確診判定を受けてから7日も過ぎていた。だがサムスン病院でさえ14人目の患者がMERS発源地の平沢聖母病院に立ち寄った事実を見逃した。疾病管理本部が迅速な疫学調査を通じて病院間だけでも情報を共有するようにしていたら、このように空しく穴をあけられはしなかっただろう。韓国の疫学調査官は34人に過ぎない。その上9割は公衆保健医だ。2003年の新型肺炎、2009年の新型インフルエンザなど伝染病が流行するたびに防疫専門担当者を増やさなければならないという声が出てきたが、その時だけだ。
MERS伝染のハブ的な役割をした韓国の総合病院の応急室を見てみよう。一言でいうなら「トッテギ市場(さまざまな商品が雑多に売られる市場)」のようだ。交通事故で頭をぶつけた人から、はしかにかかった赤ん坊まで一緒だ。やっとベッドを確保して病室に入っても劣悪な環境は同じだ。狭苦しい6人部屋に患者・家族・介護者ら10人余りが集まっている。低い医療点数のために民間病院が投資を増やすことは容易ではない。