【中央時評】大韓民国の地位が揺らいでいる(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.06.12 10:04
国家の地位を高める戦略が必要だ。韓国は短期間で後進国から先進国になり、2010年に援助を受けた恩恵国から援助をあたえる供与国に変わりながら多くの開発途上国に「真似したい国家」と認識されている。全て経済成長と社会発展が後押ししたからだ。急激な人口高齢化、先端固有技術の開発、教育改革、所得分配の改善、社会対立の解消など難題が山積している。経済の再飛躍と社会統合のための国家ビジョン、指導者のリーダーシップ、幅広い人材活用が必要だ。
海外の有名企業はもちろん国際機構、国際非政府組織(NGO)などへの韓国の人材の進出を積極的に進め、韓国の大学に優秀な外国人学生も大勢招き、韓国に友好的な国際的人材のネットワークを形成していくべきだ。文化・映画・ドラマ・音楽・ゲーム・スポーツでの韓流熱風は大韓民国のイメージを高めるのに大きく役立った。必要な政府支援を増やさなければならない。2018平昌(ピョンチャン)冬季オリンピックなど主な国際行事をしっかり準備して国家の地位を高めるのも重要だ。
韓国の外交力を強化しなければならない。韓米・韓中・韓日・韓露間の2国間協力と一緒に韓中日間の協力体制と東南アジア諸国連合(ASEAN)諸国との連携を強化して、G20のような多国間の国際舞台で先進国と新興国の橋渡し役ができるよう努力すべきだろう。当面の外交戦略と人材に対する再点検も必要で、長期的に専門知識、韓国の文化と歴史だけでなく世界市民としての素養を共に備えた優秀な人材を体系的に育てなければならない。