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中国夢vsアジア重視…ジレンマに陥った韓国(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.11.29 09:01
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中国が28日の韓中国防戦略対話で、韓国側の中国防空識別圏(CADIZ)調整要求を拒否し、韓中間の1次調整が失敗に終わった。朴槿恵(パク・クネ)政権の発足後に急速に近づいた韓中戦略的パートナー関係が色あせる瞬間だった。北朝鮮の核問題と日本の過去の問題などで協調してきた中国だが、自国の利益がかかわる防空識別圏の問題では一歩も譲歩しなかった。

韓国の選択肢は狭まる雰囲気だ。韓国の防空識別圏(KADIZ)を拡大したり、日米との協調を通じて解決する程度しか選択は残っていない。しかしともに危険をはらんでいる。

 
まず、政府が一方的にKADIZを拡大する場合、重複地域で韓日中間の戦闘機対峙という極端状況を招くおそれもある。また日本の東海(トンヘ、日本名・日本海)地域の防空識別圏(JADIZ)拡大や中国の西海(ソヘ、黄海)CADIZ拡大を招く可能性も高い。

韓日米協調も簡単に使えるカードではない。これまで努力してきた中国との関係を悪化させるおそれがあるうえ、環太平洋経済連携協定(TPP)やミサイル防衛(MD)体系に代表される中国封鎖戦線への参加の信号として映る。この場合、日米韓と中国が対立し、北東アジアの新たな冷戦につながりかねないという分析だ。

中国外務省の秦剛報道官は「すでに関連内容を日本と米国に説明して交渉したため、(日米が)異議を提起するのは道理に外れる」と強調した。中国が強硬姿勢を見せるのは、この問題が日米と中国がぶつかる覇権競争の構図内にあるからだ。

イ・サンヒョン世宗研究所安保戦略研究室長は「封鎖と進出という米中の国家戦略がぶつかり、譲歩できない状況とみているため、中国の立場でも韓国の信頼を失うことを甘受してまで強硬姿勢で出てくる」と分析した。

中国は最近、国家安全委員会(中国版NSC)を発足させるなど、日米を牽制するための準備を進めている。今回のCADIZ宣言も米国の中国封鎖戦略に対応した戦略的な選択である可能性がある。外交専門誌フォーリンポリシーは中国の防空識別圏宣言を新たな強大国に浮上した中国が力を誇示する「チャイニーズドリーム(中国夢)の試み」と分析した。


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