朴大統領、訪米を電撃延期…米国側「決定を尊重する」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.06.11 09:26
10日午前11時30分、金聲宇(キム・ソンウ)青瓦台(チョンワデ、大統領府)広報首席が記者室に現れた。金首席は「朴槿恵(パク・クネ)大統領の訪米を延期することにした」と発表した。記者室がざわついた。中東呼吸器症候群(MERS)事態によって日程を短縮するという見通しはあったが、まるまる先送りすることについて青瓦台内部でも否定的な空気があったためだ。青瓦台のある関係者は金首席が現れる30分前にも「高熱症状があれば空軍1号機(大統領専用機)の搭乗は難しい」と記者たちに話していた。
朴大統領が延期を決意したのはこの日の朝だったという。前日まで「行くべきだ」「行ってはならない」という報告書が数えきれない程上がってきて朴大統領は夜遅くまで悩んでいたという。朝になると朴大統領は尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官を探したという。そして尹長官がジョン・ケリー米国務長官に直接電話をかけて訪米延期の方針を伝えたのが午前8時頃だったという。尹長官はケリー長官に国内状況を説明し、ケリー長官は「十分に理解して朴大統領の決定を尊重する」と答えたと政府関係者たちは伝えた。